コーディングを効率化したいなら、まずマスターすべきはタイピングの速さではなく「Emmet」です。
VS Codeの標準機能であるEmmetを使えば、打ち間違いを防ぎながら、圧倒的なスピードでコードを組み上げることができます。
この記事では、初心者の方が今日からすぐに使えるEmmetの基本テクニックをわかりやすく解説します。
Emmet【HTML基本】
【Emmetの使い方】
略語を入力してEnterキーまたはTabキーを押すだけです。
HTMLの雛形作成
HTMLで一番最初に書く、あの長い定型文(Doctype宣言やheadタグなど)を入力する必要はありません。
【入力】
!入力後、EnterキーまたはTabキーを押します。
【展開】
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>Document</title>
</head>
<body>
</body>
</html>言語設定を「ja」に固定する方法
HTMLの雛形を作成する際、! で展開すると初期設定では必ず lang="en" になってしまいます。
毎回書き換えるのは面倒なので、最初から lang="ja" と表示されるように設定を変更しましょう。
【設定手順】
1.F1キー を押して、コマンド パレットを開きます。
2. 検索窓で「user settings json」と入力します。
3.「基本設定: ユーザー設定を開く (JSON)」を選択します。
4. 開いた settings.json の中({ } の内側)に、以下のコードを追加して保存します。
"emmet.variables": {
"lang": "ja"
}※すでに他の設定が書かれている場合は、末尾に ,(カンマ)を付けてから追記してください。
タグ名だけで展開
要素名を入力するだけでタグが展開されます。
【入力】
h2入力後、EnterキーまたはTabキーを押します。
【展開】
<h2></h2>クラス名・IDを指定
divタグの場合は、要素名を省略して書くこともできます。
- クラス名をつける場合
.
【入力】
.container入力後、EnterキーまたはTabキーを押します。
【展開】
<div class="container"></div>- IDをつける場合
#
【入力】
#main入力後、EnterキーまたはTabキーを押します。
【展開】
<div id="main"></div>入れ子構造を作成
要素名と要素名の間に>を入れることで入れ子構造が展開されます。
【入力】
ul>li入力後、EnterキーまたはTabキーを押します。
【展開】
<ul>
<li></li>
</ul>隣り合う要素を作成
要素名と要素名の間に+を入れることで同じ階層に展開されます。
【入力】
h1+p入力後、EnterキーまたはTabキーを押します。
【展開】
<h1></h1>
<p></p>繰り返し
リスト項目など、同じタグを繰り返し作りたい時は、*の後に繰り返す回数を入力します。
【入力】
li*3入力後、EnterキーまたはTabキーを押します。
【展開】
<li></li>
<li></li>
<li></li>Emmet【HTML応用】
テキストを挿入
タグの中に最初から文字を入れておきたい時に便利です。
【入力】
h2{タイトル}入力後、EnterキーまたはTabキーを押します。
【展開】
<h2>タイトル</h2>階層を上げる
階層を上げるには、^を使います。
【入力】
ul>li^p入力後、EnterキーまたはTabキーを押します。
【展開】
<ul>
<li></li>
</ul>
<p></p>連番を振る
リストやカード型レイアウトで、クラス名を連番にしたい時は、$を使います。
【入力】
li.item$*3入力後、EnterキーまたはTabキーを押します。
【展開】
<li class="item1"></li>
<li class="item2"></li>
<li class="item3"></li>属性をあらかじめ指定
リンク先(href)や画像のパス(src)、alt属性などをあらかじめ指定します。
【入力】
img[alt="image"]入力後、EnterキーまたはTabキーを押します。
【展開】
<img src="" alt="image">【実践】商品リストを作る
基本と応用を組み合わせると、商品リストも1行で作成できます。
【入力】
ul.product-list>li.item$*3>img[src="img$.jpg"]+h3{商品名$}+a{詳細はこちら}入力後、EnterキーまたはTabキーを押します。
【展開】
<ul class="product-list">
<li class="item1">
<img src="img1.jpg" alt="">
<h3>商品名1</h3>
<a href="">詳細はこちら</a>
</li>
<li class="item2">
<img src="img2.jpg" alt="">
<h3>商品名2</h3>
<a href="">詳細はこちら</a>
</li>
<li class="item3">
<img src="img3.jpg" alt="">
<h3>商品名3</h3>
<a href="">詳細はこちら</a>
</li>
</ul>まとめ
今回は、Emmetの基本から応用までを解説しました。
Emmetを使いこなすことで、タイピングミスや閉じタグの忘れといった初歩的なエラーを防ぐことができます。
まずは!や.といった簡単なものから使い始め、少しずつ組み合わせを増やしていけばOKです。
完璧に暗記しなくても、VS Codeの補完機能がサポートしてくれます。


