「eSIMで契約したいのに、欲しいプランだけ物理SIMしか選べない」。IIJmioを検討したことがある人なら、一度は当たったことのある壁だと思います。
その壁が、2026年9月1日でほぼなくなりました。IIJmioがギガプランに SMS機能付きeSIM(ドコモ網・au網) と データ通信専用eSIM(au網) を追加し、音声・SMS・データという3つのSIM種別すべてでeSIMが選べるようになったからです。
この記事では、何がどう変わったのか、料金はいくらなのか、そして「自分は乗り換えるべきなのか」までを整理します。
結論:3つのSIM種別すべてでeSIMが選べるようになった
今回の拡充を一言でまとめると、こうなります。
| SIM種別 | 拡充前 | 2026年9月1日以降 |
|---|---|---|
| 音声通話機能付き | eSIM対応(タイプD/タイプA) | 変更なし |
| SMS機能付き | 物理SIMのみ | eSIM追加(タイプD/タイプA) |
| データ通信専用 | eSIMはドコモ網のみ | au網のeSIMを追加 |
つまり「eSIMで契約できるかどうか」を気にしてプランを妥協する必要が、基本的になくなったということです。
ひとつだけ注意:データeSIMのドコモ網は「タイプI」
厳密に言うと、データ通信専用eSIMのドコモ網は、いわゆるタイプD(ドコモ回線)ではなく フルMVNOで提供される「タイプI」 という別枠です。同じ9月1日から名称が「タイプI」に整理されました。
料金体系も手数料も通常のタイプDとは異なるので、申し込み画面で「あれ、タイプDが選べない」と戸惑わないようにだけ覚えておくと安心です。
新しく追加されたeSIMの月額料金
追加された2つのeSIMの月額基本料金(税込)は以下のとおりです。
| データ容量 | データ通信専用eSIM(au網) | SMS機能付きeSIM(ドコモ網/au網) |
|---|---|---|
| 2ギガ | 740円 | 820円 |
| 5ギガ | 860円 | 930円 |
| 10ギガ | 1,300円 | 1,370円 |
| 15ギガ | 1,530円 | 1,580円 |
| 25ギガ | 1,950円 | 1,980円 |
| 35ギガ | 2,340円 | 2,380円 |
| 45ギガ | 3,240円 | 3,280円 |
| 55ギガ | 3,840円 | 3,880円 |
ポイントは、eSIMだからといって割高になっていないことです。SMS機能付きeSIMは同容量のSMS機能付きSIMカードと同額、データ通信専用eSIM(au網)はデータ通信専用SIMカードと同額に設定されています。
音声通話機能付きeSIMについても、音声SIMカードと同じ料金体系です(2ギガ850円〜、5ギガ950円、15ギガ1,600円など)。「物理SIMのほうが安い」という理由でeSIMを避ける必要はありません。
見逃せないキャンペーン(2026年11月4日まで)
拡充にあわせて、初期費用まわりがかなり軽くなっています。
eSIMスタート応援キャンペーン
- 対象:データ通信専用eSIMの2ギガプラン/25ギガプラン(新規申し込み)
- 2ギガプラン:利用開始月から最大3ヵ月間、月々0円(タイプI・タイプAとも)
- 25ギガプラン:最大3ヵ月間、タイプI 880円/タイプA 990円。さらに5GB増量
- 期間:2026年9月1日〜11月4日
SIMプロファイル発行手数料割引キャンペーン
eSIMの新規契約、物理SIMからeSIMへの交換、プロファイル再発行にかかる手数料が割引されます。
- タイプD回線:433.4円割引
- タイプA・タイプI回線:220円割引
※1回線につき1回まで
eSIM初期費用半額キャンペーン
音声eSIM/データeSIMの新規申し込みで、初期費用から1,650円割引(2026年3月1日〜11月4日)。上の手数料割引と併用可能なので、実質的な初期コストはかなり下がります。
ハッピープライスキャンペーン+(音声向け)
音声通話機能付きSIM/eSIMの25ギガプランを新規申し込みすると、利用開始月から最大6ヵ月間5GB増量。他のキャンペーン特典と組み合わせると「月間30ギガ+10分かけ放題」が最大6ヵ月間、月々900円から使える計算になります。
キャンペーンは条件や期間が変わることがあるので、申し込み前に必ず公式サイトで最新の条件を確認してください。
拡充で現実的になった使い方3パターン
① 通信障害に備えるサブ回線
メインがドコモ・au・ソフトバンク・楽天のどれであっても、IIJmioのeSIMをもう1本入れておけば、障害時の逃げ道になります。データ通信専用eSIMの2ギガが最大3ヵ月0円で試せる今は、始めるハードルがかなり低い時期です。
au網のデータ専用eSIMが加わったことで、「メインがドコモだからサブはau網で」というあえて別網を選ぶ分散も組みやすくなりました。
② SMS認証だけ別番号で分けたい人
これまでSMS機能付きは物理SIM一択でした。今回SMS eSIMが加わったことで、「通話は不要、でもSMS認証用の番号は欲しい」というニーズにeSIM1枚で応えられます。ネットサービスのアカウント用に番号を分けたい人には地味に大きい変更です。
③ タブレット・ノートPCのデータ回線
SIMトレイがない、あるいは開けたくないデバイスでも、オンラインだけで開通が完結します。ドコモ網(タイプI)とau網(タイプA)の両方から、電波の入りやすいほうを選べるようになったのも実用的です。
申し込む前にチェックしたいこと
- 端末がeSIMに対応しているか:iPhoneはXS/XR以降、Androidは機種によります。IIJmioの動作確認端末一覧で型番まで確認するのが確実です。
- SIMロック:キャリアで購入した端末は解除が必要な場合があります。
- EIDの入力:タイプDの音声eSIM・SMS eSIMは開通手続きでEID(端末ごとのeSIM識別番号)の入力が必要です。一定期間入力がないと申し込みがキャンセルされるので、手続きは早めに。
- アクティベーションは別端末で:QRコードを読み込む都合上、表示用にPCやもう1台のスマホがあるとスムーズです。
- 本人確認:音声eSIMはeKYCによる本人確認が必要になります。
まとめ
今回のアップデートは、新プランでも大幅値下げでもありません。それでも「eSIMで契約したいのに、そのプランはeSIM非対応」という、地味だけれど確実に人を取りこぼしていた制約が消えた点で、実用上のインパクトは大きい変更です。
サブ回線を持っておきたい、SMS用の番号を分けたい、タブレットに回線を足したい。そのどれかに心当たりがあるなら、2ギガが最大3ヵ月0円で試せる11月4日までが、いちばん動きやすいタイミングだと思います。
※本記事の料金はすべて税込表記です。内容は2026年9月9日時点の情報にもとづきます。最新の料金・キャンペーン条件は公式サイトでご確認ください。









