「ネット代を見直したいけど、乗り換え先が多すぎて選べない」——そんな人に、少し変わった切り口の光回線があります。家計簿アプリでおなじみのマネーフォワードが提供する 「マネーフォワード光」 です。
| 光回線 月額基本料金 | 3,850円 |
| 事務手数料 | 0円 |
| 工事費 | 0円 |
| マネーフォワード ME プレミアム | −540円 |
実質の月額負担 3,310円
※ プレミアム分は現金の値引きではなく、月540円(クレジットカード決済時)のサブスクが無料になることによる家計上の差額です。
最大の特徴は、回線を契約している間、マネーフォワード ME のプレミアムサービス(スタンダードコース)が無料になること。月540円(クレジットカード決済の場合)のサブスクが実質タダになる計算です。
この記事では、料金プランの中身、他社との違い、そして「誰に向いていて、誰には向かないのか」を整理します。
マネーフォワード光とは?
- 家計の見直しサービス「マネーフォワード 固定費の見直し」シリーズの光回線サービス
- 提供元は USEN NETWORKS 版 と NURO 版 の2系統(同じ「マネーフォワード光」でも中身が別物)
- 契約中は マネーフォワード ME プレミアム(スタンダードコース)が原則無料
つまり「回線料金+家計簿アプリのサブスク」をセットで安くする、というのがこのサービスの発想です。単純な回線の安さ勝負ではなく、すでにマネーフォワード ME を使っている人ほど得をする構造になっています。
まずここを理解:USEN版とNURO版はまったくの別物
マネーフォワード光には2つの系統があり、契約先の会社も、使う回線も、提供エリアも違います。ここを混同すると選択を間違えます。
| USEN NETWORKS | NURO | |
|---|---|---|
| 提供会社 | 株式会社USEN NETWORKS | ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 |
| ベース回線 | NTT回線(光コラボ) | NURO 光の設備 |
| 提供エリア | 全国(NTT提供エリア) | 一部エリアのみ |
| 主なプラン | 1ギガ / 10ギガ | 2ギガ / 10ギガ(戸建て) |
| Wi-Fiルーター | 別途用意が必要な場合あり | ONUにWi-Fi機能が標準搭載 |
USEN版とNURO版の間で、契約後のプラン変更はできません。乗り換えたい場合は「いったん解約 → 新規申し込み」が必要になります。最初の選択が重要です。
NURO版の提供エリアは、北海道、関東(東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬)、東海(愛知・静岡・岐阜・三重)、関西(大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良)、中国(広島・岡山)、九州(福岡・佐賀)の一部。エリア外なら自動的にUSEN版一択になります。
料金プラン一覧
戸建て
| プラン | 提供 | 月額(税込) | 事務手数料 | 工事費 |
|---|---|---|---|---|
| 1ギガ | USEN | 4,950円〜 | 0円 | 0円 |
| 2ギガ | NURO | 4,900円〜※ | 0円 | 実質無料 |
| 10ギガ | NURO | 5,700円〜 | 0円 | 実質無料 |
| 10ギガ | USEN | 6,160円〜 | 0円 | 0円 |
※「永年300円割引」適用後の金額
マンション・集合住宅
| プラン | 提供 | 月額(税込) | 事務手数料 | 工事費 |
|---|---|---|---|---|
| 1ギガ | USEN | 3,850円〜 | 0円 | 0円 |
| 10ギガ | USEN | 6,160円〜 | 0円 | 0円 |
マンションの1ギガ 3,850円は、大手光コラボの相場(おおむね4,000〜4,500円前後)と比べても安い水準です。しかもプロバイダー料金は月額に込みなので、後から別請求が乗ることはありません。
メリット4つ
契約中ずっと無料。金融機関の連携数が無制限になり、1年以上前の家計簿も遡って見られるようになります。年間で約6,480円分。回線料金から実質540円引きと考えると、体感の安さはさらに上がります。
すでにプレミアム会員の人も、現在の支払い方法の更新を停止すれば無料特典に切り替わります。
事務手数料0円、工事費0円(NURO版は36か月以内の解約でも基本工事費44,000円の残債請求なし=実質無料)。光回線の乗り換えで一番の心理的ハードルになる「初期費用の高さ」がここでは消えます。
- 1ギガ:リモートワーク中心、動画視聴くらいまで
- 2ギガ:家族で複数台を同時に使う家庭
- 10ギガ:オンラインゲーム、ライブ配信、大容量の日常的なやり取り
なお、快適にネットを使うのに必要な速度は一般に10〜30Mbps程度、高画質ストリーミングやオンラインゲームでも100Mbps程度が目安とされています。「とりあえず10ギガ」は多くの家庭でオーバースペックです。
NURO版のソニーネットワークコミュニケーションズは、GoogleのISP認定プログラム「Verified Peering Provider」で最高評価のゴールド認定を取得しています。YouTubeやGoogle Cloudなどを低遅延で使いたい人には効いてくるポイントです。
USEN版は「v6プラス」に対応。混雑しやすい経路を避けるIPoE接続のため、夜間の速度低下が起こりにくい方式です。
デメリット・注意点5つ
正直に言うと、誰にでもおすすめできるサービスではありません。
この回線の実質的な価値の一部は「月540円のサブスク無料」にあります。家計簿アプリを使う予定がないなら、その分は単なる名目上の特典です。純粋な回線料金だけで比べるなら、他にもっと安い選択肢はあります。
戸建ての最安プラン(2ギガ 4,900円)はNURO版。エリア外の人はそもそも選べません。
集合住宅の選択肢はUSEN版の1ギガと10ギガのみ。「1ギガでは物足りないが10ギガは高すぎる」という中間層の受け皿がありません。
| プラン | 解約手数料 |
|---|---|
| USEN 戸建て1ギガ | 24か月以内の解約で4,500円(非課税) |
| USEN マンション1ギガ | 24か月以内の解約で3,500円(非課税) |
| USEN 10ギガ | 24か月以内の解約で5,600円(非課税) |
| NURO 戸建て2ギガ | 継続契約期間中の解約で3,850円(税込) |
| NURO 戸建て10ギガ | 継続契約期間中の解約で4,400円(税込) |
金額としては良心的ですが、「完全に縛りなし」ではありません。短期で乗り換えを繰り返すタイプの人には向きません。
大手光回線にありがちな「数万円キャッシュバック」型の販促は基本的に手薄です。一時金より、毎月の支払いを長く安くしたい人向けの設計と理解しておくとよいでしょう。
料金改定に関する注意(2026年9月1日〜)
「マネーフォワード光 powered by NURO」および「NURO 光 でんわ」は、2026年9月1日より一部サービスで料金改定が行われます。あわせてレンタル機器の返却方法も変更されます。
「永年月額300円割引」を利用中の場合は、同日以降に割引額が増額されるため、回線料金の請求額に変更はないとアナウンスされています。申し込み前には必ず公式サイトの最新の告知と注意事項を確認してください。
こんな人におすすめ / おすすめしない
- すでにマネーフォワード ME を使っている、または使いたいと思っている
- 一時的なキャッシュバックより、月々の固定費を下げたい
- 初期費用をかけずに乗り換えたい
- (戸建て・エリア内なら)コスパの良い2ギガ回線を探している
- 家計簿アプリにまったく関心がない
- 契約特典やキャッシュバックの額で回線を選びたい
- 1〜2年ごとに回線を乗り換えて特典を取りに行くスタイル
- マンション住まいで、1ギガと10ギガの中間が欲しい
申し込みの流れ
- 公式サイトの診断で、住居タイプ・現在の回線・利用スタイルを入力
- 提案されたプランを確認して申し込み(マネーフォワードIDでのログインが必要)
- 工事日を調整(新規開通の場合、申し込みから概ね1〜2か月)
- 開通・利用開始 → プレミアム特典が自動付与
重要:無料特典は「申し込みに使ったマネーフォワードID」に付与されます。普段マネーフォワード ME で使っているIDでログインしてください。別IDで申し込むと特典が付く先を間違えます。
よくある質問
まとめ
マネーフォワード光は、「回線料金の安さ」と「家計簿アプリのサブスク無料」を合わせ技で成立させている光回線です。回線単体のスペックだけを見れば飛び抜けた存在ではありませんが、マネーフォワード ME を日常的に使っている人にとっては、月540円分のアドバンテージが毎月ずっと効き続けます。
一方で、NURO版のエリア制限、マンションプランの選択肢の少なさ、キャッシュバックの薄さは事実として押さえておくべきポイントです。
固定費の見直しは「一回やって終わり」ではなく、家計全体をどう管理し続けるかとセットです。その意味で、家計簿アプリと回線が地続きになっているこのサービスの設計思想は、なかなか理にかなっていると言えるでしょう。
※本記事の料金・特典・提供エリアは2026年7月時点で公開されている情報をもとにしています。価格は改定される場合があるため、申し込み前に必ず公式サイトで最新情報と注意事項をご確認ください。

